過活動膀胱 前立腺肥大の考え方ガイドライン

過活動膀胱と前立腺肥大症

 

頻尿でお悩みの方はあまり知られてはいませんが、日本における平均寿命の進捗と比例して実は患者数は年々増加傾向にあります。しかし、デリケートな問題なので、なかなか家族にも打ち明けることができす、放っておくことで病状が悪化してしまうケースが後を絶ちません。特に女性の場合は顕著です。同じく男性の方も下のトラブルで年々患者数が増加傾向にある前立腺肥大症があります。

 

共通して言える症状としては、尿漏れが起こることがあるということです。前立腺は男性にしかない器官ですので、女性は心配する必要がないのですが、海外では前立腺肥大症や前立腺がん患者の数が今急激に増え続けています。この余波は必ず近い未来に日本にも訪れるという専門家の報告も既にあります。

 

どうやって予防すればいいの?

専門家

 

過活動膀胱(overactive bladder、OAB)と前立腺肥大症(BPH)は原因が違いますので、その予防方法も変わってきます。まず過活動膀胱の原因についてですが、これは、神経が関係することがあります。

 

排尿するために脳からの神経経路に異常がある場合です。予防策として日頃から行えるものとしては、姿勢を正しくする習慣をつけることです。脳から膀胱に命令を出すための神経は背骨の中を通っています。

 

姿勢が悪いとその神経の働きが鈍ることがあり、そのため今尿を出してはいけないという命令を脳から膀胱に送ることができないというケースがあります。あとは、膀胱周辺の筋肉の老化により、尿をとどめるために必要な操作ができていないことあります。なのでそのあたりの筋肉の訓練が有効なのです。

 

簡単にできる方法としては、腹筋に力を入れながら肛門を広げたり閉じたりします。毎日無理ない程度に続けるだけで、簡単に括約筋周りを鍛えることができ、尿漏れを防ぐことができるようになります。

 

その他の過活動膀胱の原因として挙げられるものが、男性の場合は前立肥大症が挙げられます。前立腺肥大症については実はなぜなるのか今の医学では解明できていません。なので効果的や予防法もないのが現状ですが、専門機関の統計ではストレスが原因しているという報告があります。

 

睡眠についてですが、毎日規則正しくリズムよく就寝している人と、不規則な生活でいわゆる夜行性の生活をしている人とでは、質の悪い就寝をしている人のほうが前立腺肥大に罹る確率が高いというものです。前立腺肥大症を予防しようとしたら、なるべく規則正しい生活を心がけるということが大切ということになります。

前立腺肥大症になってしまったら

 

前立腺肥大

前立腺肥大症は、現在では日本人の50歳以上の男性の6人に一人がかかっているというデータがあります。本人が気が付いていないというケースを含めると実際にはもっと多い数の患者さんがいるかもしれません。

 

過活動膀胱を前立腺肥大症での一番の悩みはその症状にあります。症状が重度になってくると、尿意を催してからわずか1秒ほどでもう出てしまう。ということになります。そうなるともう大人用おむつが欠かせなくなります。症状も問題ですが、なかなか自身のプライドが邪魔をして周りに相談したり、病院にかかることを拒んだりし続けることで、軽度なら治療が簡単だったものが、時すでに遅しで重度になり、治療するために余計に時間とお金がかかるケースが多いもの特徴の一つです。

 

症状としてどんなものがあるのか

 

夜間頻尿:睡眠中にもかかわらず、急に尿が出そうになる。
残尿感:尿を出してもまだ残っている感じがする。
尿線途絶:放尿中にいきなり止まってしまう。
尿意切迫感:じわじわ来るのではなく、いきなり我慢できない尿意に襲われる
尿勢低下:尿の勢いが弱い
腹圧排尿:自分で意識し続けないと尿を出すことができない。

 

これらの症状に一つでも当てはまるものがあれば、過活動膀胱を疑ってください。一番の方法は恥ずかしがらず泌尿器科に診察してもらうことです

 

前立腺肥大に伴う、EDの危険

前立腺肥大に伴うED

専門家では「前立腺肥大症はEDとワンセット」という人もいます。さらには「EDは血管梗塞の入り口」とも言われていて、前立腺肥大からEDになり、そこから心筋梗塞、脳梗塞などの病気を併発される患者さんが多いようです。ED体質の代名詞とも言われている糖尿病と前立腺肥大症患者のED率を比べてみると、なんと、糖尿病患者のおおよそ倍近く多い比率になるようです。

 

日本ではEDはまだ病気だという認識はなく、保険適用外の加齢症状としてとらえられていますが、海外ではEDは立派な病気症状としてとらえられています。EDを予防することでその先の多くの病気を予防することに直結するからです。日本でも専門家の中では早く保険を適用させるべきだとの意見も数多く上がっています。海外から個人輸入という形で勃起薬を購入する人が増えています。
病院で処方してもらうよりもリーズナブルに購入できます。

 

実はED治療薬は前立腺肥大の治療に使われることがあります。

 

ED治療薬で前立腺肥大症を治す?というと違う目的のための薬で治すという風な意味になってしまいますが、その訳を説明すると、今使用されている様々なED治療薬は、実は初めからEDのために製造されたわけではなく、前立腺肥大症を治すために開発されたものがあり、治験してみると、EDにも効くことが分かったので、ED治療薬としての分類に入っているというものがあります。ということはED治療薬で前立腺肥大症に効くものがあるということになります。
その他にはノコギリヤシという植物の成分に効果が期待できるようです。

 

過活動膀胱とは

 

過活動膀胱とは2002年に国際尿金制学会により定義された疾患概念、症候群です。すなわち、尿意切迫感を必須症状とし、通常は頻尿および夜間頻尿を伴う症候群を意味します。また、病期や状態によりこのような症状を呈する場合は過活動膀胱とはしないとされています。

 

過活動膀胱の有病率はとても高く、欧米では全人口の15%ぐらいの人が過活動膀胱であるといわれています。また、日本での調査によれば、40歳以上の有病率は13%ぐらいだとされています。非常に多くの方がこの症状に悩んでいることがお分かりいただけると思います。

 

患者さんの数としては糖尿病や高血圧よりも多いとも言われています。もちろん過活動膀胱は病気の一種ですから、前立腺の病気のように男性だけということではなく女性にも起こります。

 

過活動膀胱を患っている方が非常に多いと判明したため、最近多くの製薬会社がこの病気に対する薬剤の開発に力を入れています。新しい薬を開発するためにはその有効性や安全性を調べなければなりません。
そのために、治験と呼ばれる臨床試験を行わなければいけません。最近は、新聞広告や折り込みチラシなどで治験への参加者を募集することがよくあります。頻尿や尿失禁の治験への参加募集をご覧になった方も多いのではないでしょうか?治験に参加された方の多くは、長い間悩んでいたのに泌尿器科への診断をためらっていたようです。

 

治験への参加をきっかねに受診され、悩んでばかりではなく早くに受診するべきだという方が多いです。それだけ泌尿器科の門は高いと感じる人が多いのです。

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